むちうちが痛くないのに通院する必要性
むちうちは事故後に、時間をおいて痛みが生じる負傷です。そのため事故直後は痛みがなくても、すぐに整形外科や病院で検査を受けるべきだと思います。接骨院でも良いのですが、レントゲン、CTなどの検査機器のある整形外科の方が適していると思います。そして適切な処置や今後の指示を受けましょう。
そして、医師からの通院の指示がある場合や、身体に少しでも痛みや違和感がある場合は、治療の通院を開始しましょう。
治療通院をした結果、怪我や痛みが治ったあとも通院継続する事は良くありません。偽りの症状を訴えて通院する事は相手方とトラブルにもなってきます。
軽い事故でもむちうちになる?
軽微な追突事故だと相手側の保険会社や加害者側から「通院の必要がないのに通院しているのではないか」と疑われるケースも現実にあります。心外ですよね….。
むちうちは目立つ外傷がなく、他者からは辛さがわかりにくい傷病です。ですから「本当に通院治療が必要なのか」と疑問を持たれてしまう事が時におこります。しかし不意の衝撃により、首の筋肉や神経を痛めてしまう、というむちうちは衝突時に首がムチのようにしなることからむちうちと呼ばれています。むちうちは軽い事故でもおこり得ます。
人間の頭は体重の約10%の重さがあるのです。すごい重さだと思いませんか?つまり、事故で追突時の衝撃が少なかった場合でも、事故時の首への負担のかかり具合によっては、むちうちになってしまう可能性はあると思います。
自動車の破損が少ないスピードの低い交通事故であったとしても、むちうちとなるケースは結構あります。交通事故後、軽い事故と思っても、少しでも体に違和感を感じる場合には、すぐに整形外科、病院で検査を受けましょう。
むちうちが痛いの?と疑われる理由
交通事故では保険会社や加害者側から、むちうち治療の必要性に疑問を持たれるケースがあります。
では、なぜむちうちの治療は疑われる事があるのでしょうか。
事故の後、時間がたってから症状が発症しやすい
「事故直後は元気そうだったので、通院必要だとは考えられない」
そんな誤った誤解が、むちうち治療について疑問を持たれてしまう場合があるのです。
たびたびみかけるのですが、事故後数日たってから首の痛みなどがでてくる事が結構あります。これは全然珍しい事ではなく、よくみられる事です。
しかし加害者側は出来るだけ通院してほしくない、というのが本音のところでしょう。また、むちうちについてよく知らないのが普通です。
そんな加害者側の心理作用なども働くためなのか、事故数日たってからの被害者の痛みの訴えに対して、納得がいかずにトラブルになった例も過去にはありました。
むちうちを証明する証拠は難しい
むちうちというのは痛みや苦痛を相手側や外部に対して証明する事が難しい場合が多いです。それはいくら首や肩に痛みなどがでていても、レントゲンやMRIの画像には映らない事が殆どだからです。ですから症状については被害者自らの訴えによるもののみとなってしまうのです。
そうすると相手保険会社や加害者側は、痛みを証明する根拠がない事を理由にして、「お金目当てで通院しているのではないのか。」「痛くないのに通院を続けているのではないのか」など疑う事もあります。被害者からすると心外ですし、たまったものではありませんよね。
軽い事故による認識の違い
保険会社や加害者は「どうしてあれ位の軽い事故なのに、怪我をして通院するんだろう….」という誤解をすることもあります。スピードの余り出ていない駐車場内の事故なんかでは、そういうケースがみられます。
先にもお話しましたが、一見すると軽く見える事故でも負傷してしまう理由はあるのです。人間の頭部はかなりの重さがあります。背中を人に押されたり、車に座っている時に軽い衝撃で首がふられたりすると、捻挫等のけがを負う事は日常だと考えられます。
怪我の本当の辛さは本人にしかわからないものですが、特に外からわかりにくいむちうちの辛さというのは、外部からは理解されないケースが多いように思います。
加害者側や保険会社の本音は、「通院してほしくない」「保険金を多く払いたくない」というのがやはりあるので、このようなケースを疑ってしまうのでしょう。
むちうち治療で疑問を持たれないための対策
むちうち治療について疑問を持たれないための対策を3つ書きたいと思います。事故後のむち打ちで治療を受ける場合は、以下の3点を意識してみてください。
医師に明確に症状を訴えましょう
むちうちは画像に映らない場合が多く、他覚症状もない事も多いので、被害者自らの訴えが大切な情報、根拠となります
医師には自分の症状をきちんと明確に伝えるようにしましょう。伝えたい事を予めメモをとるなどして決めておくと良いと思います。
日々の通院をきちんとしましょう
接骨院や整形外科へ通院する頻度が極端に少ないのは、良い事ではありません。通院はきちんと怠らないようにしましょう。
通院頻度が月に1~2回程度等、極端に少ない事や、コンスタントに通院していない事等は保険会社が通院の必要性を疑問視してくることもあると思います。
神経学検査も有効です
痛みやしびれを検査する徒手検査があります。ジャクソンテストやスパークリングテストなどがそういった検査法です。画像診断ではなくてもこれらの神経学検査も有効となる事もありますので、こういった検査を受けてみる事も良いと思います。
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